お口の筋トレ ~口腔筋機能療法~

お口の周りの筋肉をトレーニングし口腔環境を改善する指導法をMFT(口腔筋機能療法)と言います。
MFTは舌や口腔周囲筋の不調和を、筋肉の訓練により調和のとれた口腔環境に改善する指導法です。

正しく咀嚼・嚥下するための訓練や、安静時における舌・口唇の姿勢位を習慣化する訓練を行い、舌や口腔周囲筋が咀嚼・嚥下・発音時や呼吸時に正しく機能するようにします。

歯科医師・歯科衛生士は口元のプロ!!

勉強もスポーツも専門家に聞くのが一番!
お稽古事のひとつに『歯医者さんへ』!?

毎日、お家でトレーニングするだけでお口ポカンが直ります。

歯医者さんの世界では、お口がポカンと開いている癖のことを「舌癖(ぜつへき)」と言います。 舌癖とは、唇、舌、頬など、お口の周りの筋肉が弱っていることを指します。 舌癖がある子どもは歯並びや咬み合わせがが悪い、病気になりやすい、キレやすい…など、まさに「不健康」への道をどんどん突き進んでいると言えます。

安静時の舌の正しい位置と正しい嚥下

安静時の正常な舌の位置とは、舌の先を写真のスポットの位置につけ、舌全体が上顎に軽くふれている状態をいいます。 物を飲み込む時には、上下の奥歯を軽くかみ合わせ舌全体を口蓋(上顎)に強く押し当て、お口の周りの筋肉は緊張させずに飲み込みます。

これに対して舌癖のある人の舌の位置は安静時に舌の先が下顎の前歯の裏側や低い位置にあり、物を飲み込む時には舌を上下の歯の間に突出させたり、お口の周りの筋肉やオトガイ筋(顎の辺りの筋肉)を強く緊張させます。

舌、唇、頬の筋肉のバランスと上下的に歯がしっかりかみ合っていることによって、矯正治療できれいに並べた歯列を維持することができます。 その為にトレーニングが必要になるわけです。

当院で行うトレーニング

トレーニングの目的

  1. 舌の筋肉の力を強くする
  2. くちびるやほほ、口の周りの筋肉を鍛える
  3. 正しい飲みこみ方を覚える
  4. トレーニングで覚えた舌の位置や唇の状態を保ち、日常生活の中で正しい飲みこみ方を習慣づける

実際には、舌を鳴らす訓練。舌が出ないよう、上あごにくっついた状態を身につけてもらうのがねらいです。

また、口元の筋肉を鍛えて口を閉じる癖をつける訓練も行います。 口が開いたままだと歯が前に出るなど歯並びに影響するため、それを防ぐのです。